メルカリやヤフオクで便利だった「はこBOON」がサービス終了・再開断念

はこBOON 終了

ファミリマートの宅配サービスで有名だった「はこBOON」が、

5月2日をもってサービスを終了すると公式サイトで発表。

 

はこBOONは、2017年8月からサービスを休止しており、

再開のために物流業者など各方面と話し合いや調整を繰り返していたようです。

しかし、物流業界があまりにも厳しい状況なので、

「お客様にご納得いただけるサービスの構築は難しい」と判断、

このたびサービスの完全終了が決定されました。

 

ヤフオクやメルカリでの利用で有名になった「はこBOON」

はこBOONは、Yahoo!ゆうパックに代わるサービスとして、

2010年の3月からファミリマートで始まった宅配サービスです。

 

はこBOONは、配達補償制度が用意されており、

従来の宅配サービスより、かなり価格が安かったため、

メルカリやヤフオクなどで多く利用されていました。

Tポイントも貯まるので、かなりお得なサービスだっただけに、

今回のサービス終了が非常に残念ですね。

 

はこBOONは、伊藤忠商事、ヤフー、ファミリマート、ファミマ・ドット・コムの協同運営です。

 

伊藤忠商事の委託で、ヤマト運輸が配送を担当していたのですが、

二社の契約が更新されず、昨年8月よりサービスは一時休止されていました。

無料でもらえる専用封筒に入れて小さな荷物を安く送れる「はこBOON mini」も

6月30日にサービスが終了するようです。

 

はこBOON、サービス再開断念の理由は?

はこBOONは、サービスの再開に向けて、物流業者などと交渉を重ねてきましたが、

物流業界の厳しい現状を受けて、サービス継続を断念しました。

 

昨今、インターネットの普及により、

Amazonや楽天などの通販事業が拡大したため、個人向けの配送がとても多くなりました。

 

しかし、物流業界はヤマト運輸や佐川急便など、ライバルとの競争が激しく、

配送量が増えても利益が増えないというジレンマに陥っていたのです。

 

佐川急便が、Amazonの配送から撤退するというニュースは世間を賑わせました。

あまりにも配送料が低価格だったので、佐川にも限界が来たようです。

その後、引き受けたヤマト運輸も「Amazon当日配送」からの撤退を決定しています。

 

結局、ドライバーの低賃金&長時間労働が問題になってしまうので、

Amazonの宅配は引き受けられないのですね。

現在の物流業界は、仕事はどんどん増えるのに、

給料は下がるという異常事態で、どこも深刻な人手不足に陥っています。

 

残業は当たり前で、若いドライバーは18時間ぶっ続けで仕事をすることもあるそうです。

明らかに労働基準法違反ですが、そこまで酷いのが現実です。

こういった物流業界の厳しさが、はこBOONサービス終了の一因でしょう。

 

Amazonのしたたかな戦略

佐川急便が断念し、ヤマト運輸も悲鳴を上げているAmazonの宅配。

最近では、送料の値上げも。

 

実は、国内の物流業者を苦しめるのは、Amazonの戦略という話もあります。

 

Amazonは、世界中でそのサービスを提供していて、

「その国の宅配業者が限界に達してから、自社での配送を浸透させていく」

という戦略を取っているのです。

考えてみれば分かることですが、

日本でAmazonを始める時に、いきなり自社で配送サービスを始めると、

佐川急便やヤマト運輸などの“既存の宅配業者”とライバルになってしまいます。

 

少なくとも物流の一部はAmazonに奪われますので、

宅配業者は、自社のサービスを使わないAmazon社を攻撃するかもしれません。

しかし、宅配業者が自分からAmazonの配送を諦めてくれれば、

Amazon社は自然な流れで、自社配送を始められるわけです。

 

「どの業者もやってくれないから、自社でお客様の家まで配送をします」

という風にです。

 

実際、新サービスである生鮮食品販売の「Amazon Fresh」は、

既に自社配送で行なっているようで、Amazonの自社配送サービスは着々と進んでいます。

 

物流業界では、こうして各企業の様々な思惑が絡み合った結果として、

ドライバーの方々が苦しい思いをしてしまっています。

 

はこBOON終了に対するネット上の反応

今回の記事で、ある種、物流業界の闇が分かってしまいました。

 

サービスの質や価格の面で、宅配業者が熾烈な競争を繰り広げ、

物流業界全体が疲れ切ってしまい、はこBOONのサービスも終了してしまいました。

はこBOON終了には、多くの惜しむ声と業界改善の意見が上がっています。

 

 

まずは、ドライバーの方の労働条件が良くなるといいですね。

物流の危機に多くの注目が集まり、また改善への理解が進むことを祈ります。

 

 

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